本研究科 田中秀和教授とその指導学生の共著論文が2016年粉体工学会 論文賞と第14回 APT Distinguished Paper Awardを受賞しました。

投稿日時 2016年12月27日

総合理工学研究科 物質化学領域 田中秀和教授と本研究科修了生 畑中 渚さん,六車美耶さん,西谷彩香さんが2016年度論文賞を,田中秀和教授と本学部卒業生 森脇 希さんが第14回APT Distingshed Papar Award(APT: Advanced Powder Technology誌, Elsevier Science)を粉体工学会から受賞しました。

なお,いずれの論文も,大阪教育大学,(株)神戸製鋼所との共同研究です。

賞を受けた研究はそれぞれ,「酸性Fe(II)水溶液の空気酸化による人工鉄さび粒子の構造および形態に対するアニオンの影響」および「Simulating Study of atmospheric corrosion of Zn-Ni alloy coating on steels in marine zone: Structure and properties of artificially synthesized Ni(II)-doped zinc hydroxychloride rusts particles」です。

なお,論文賞,APT賞の同時受賞は,粉体工学会で初めてです。

本研究は,鋼材の大気腐食とさび粒子の生成は鋼材表面の薄膜水中での溶液反応であることに注目し,大気中の腐食の原因となる物質が鉄さび粒子の生成や組成に与える影響や,自動車用亜鉛めっき鋼板の加工性を高めるために添加されているNiが亜鉛さび粒子の生成に及ぼす影響について,人工さび実験で解明することを目的としています。

その結果,大気中に存在する腐食寄与物質のうち,SOXや飛来塩分が鉄さび粒子の生成に影響すること,また,亜鉛めっき鋼板への微量のNiの合金化は鋼材表面に緻密な保護性亜鉛さび粒子層の形成を促進し,「さびでさびを防ぐ」効果を発揮することを発見しました。さらに,「人工さび実験」は鋼材の腐食機構の解明および合金金属の働きを解明する上で,非常に有用であることも見いだしました。






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