頭皮の皮脂が気になっていませんか?
頭皮の皮脂は、臭いや痒み、ひどくなると抜け毛や薄毛の原因になってしまうので、放置していると危険。
頭皮の皮脂が気になる方の多くは、「若いころは乾燥しがちだったのに、急に皮脂が気になるようになってきた」って方が多いです。
その原因は、「頭皮に合っていないシャンプーを長年使っていた」からってことがほとんど。
実は私も、超乾燥肌だったのに、ある日頭皮がめちゃくちゃ痒くなる脂漏性皮膚炎ってのになった経験があります。
今回は、「頭皮の皮脂が気になる、抜け毛や薄毛も心配」って女性向けに、その原因や対策方法を詳しくまとめました。
頭皮の過剰な皮脂分泌は、正しくケアすることで落ち着く場合がほとんどなので、じっくりと読んでください。
目次
頭皮の皮脂が過剰分泌される原因
頭皮の皮脂が過剰分泌される原因の大半は、「使っているシャンプー」に問題ありです。
インターネットで検索すると「食べ物が良くない」「ストレス」などなど、いろいろ書かれていると思いますが、私の経験上シャンプーが一番の問題。
なので、まずは今使っているシャンプーを見直すことが大事です。
- シャンプー
- 生活習慣
市販の安いシャンプーを使っている
もし、ドラッグストアやスーパーで1,000円前後の安いシャンプーを使っているなら要注意!
市販の安いシャンプーには、刺激や脱脂力が超強烈な高級アルコール系と呼ばれる洗浄成分が入っています。
高級アルコール系の洗浄成分は、本来必要な皮脂までもごっそりと洗い落としてしまうため、肌がめちゃくちゃ乾燥するようになってしまいます。
しかも、皮脂だけじゃなくて「天然保湿因子」「セラミド」っていう保湿を維持するのに欠かせない成分まで洗い落としてしまうんです…。
すると身体は、洗い流された皮脂だけでは足りないと認識するため、以前よりもさらに皮脂の分泌が増えてしまう…ということに。
「シャンプーで皮脂を落とし過ぎる」→「体が反応してさらに皮脂が増える」→「シャンプーで皮脂を落とし過ぎる」→以下繰り返し
この負のサイクルになってしまうと、頭皮は常に乾燥しているにもかかわらず、表面には皮脂がとっても多い状態(インナードライ肌)になってしまいます。
これが、頭皮の皮脂が過剰に分泌される原因です。
「昔は乾燥肌だったのに皮脂が気になる」って方が多いのも、そもそも乾燥肌なのに脱脂力が強すぎるシャンプーを使っていたから。
表面は皮脂が気になるけど、実は肌自体は昔以上に乾燥していしまっている恐れがあります。
具体的に、今使っているシャンプーのボトルの成分表を見て、次の成分が入っているならすぐにでも買えた方が良いです。
- ラウリル硫酸Na(ナトリウム)
- ラウレス硫酸Na(ナトリウム)
- ラウリル硫酸アンモニウム
- ラウレス硫酸アンモニウム
- オレフィンスルホン酸Na
これらの成分は、乾燥肌の人にとっては脱脂力が強すぎるので、避けておきたい成分。
ドラッグストアやスーパーのシャンプーには、十中八九入っているので気を付けてください。
1日に2回以上シャンプーしている
特に、ドラッグストアなどで売っているシャンプーで1日2回以上洗うのはやめた方が良い。
さっきも書いたけど、頭皮の潤いを維持する「天然保湿因子」「セラミド」っていうのをごっそり洗い落としてしまうので、やればやるほど乾燥する。
ただでさえ脱脂力や刺激が強い成分が入っているのに、それを1日に何度も使ってしまうとひどくなるだけなので要注意。
どうしても1日2回以上シャンプーしないといけない場合は、1回はお湯だけにするとかした方が良いです。
お湯なら「天然保湿因子」「セラミド」は、それほど落ちにくいことが分かっています。
刺激の強い食事をしている
頭皮の皮脂が過剰分泌される原因のほとんどはシャンプーなんだけど、やっぱり食事も気を付けることはあります。
特に、刺激の強い「カフェイン、唐辛子」などを避けたり、脂質の多い「お肉」なんかは避けておいた方が良いです。
せっかくシャンプーを見直して快適になっても、皮脂の原因になりやすい食事をしていたら意味ないですからね。
頭皮の皮脂による抜け毛・薄毛の対策
頭皮の皮脂や抜け毛、薄毛を対策するためには、まずは皮脂の分泌を落ち着かせること。これが大事。
そのうえで、頭皮に必要な栄養素などを与えてあげて、頭皮環境を徐々に整えるのが基本となります。
シャンプーの見直し
まず初めに取り組みたいのが、シャンプーの見直し。
特に、市販の安いシャンプーを使っている場合、すぐにでも買えるようにしましょう。
頭皮の過剰分泌で悩んでいる場合のシャンプー選びは次の2つが大事。
アミノ酸系の洗浄成分
シャンプー選びでとっても大事なのが、アミノ酸系の洗浄成分を配合したシャンプーを選ぶこと。
シャンプーの洗浄成分には、「高級アルコール系」「石鹸系」「アミノ酸系」の3つがありますが、一番低刺激で頭皮に優しいのがアミノ酸系です。
美容院やネット通販などで売られているのは、アミノ酸系が多いです。
逆に、ドラッグストアなどで安く売られているのは「高級アルコール系」「石鹸系」がほとんど。
ドラッグストアなどで「アミノ酸成分配合」と宣伝されているシャンプーもありますが、成分を見てみると、主成分は「高級アルコール系」ということが良くあります。
こういうシャンプーは、頭皮に良くないので、気を付けてください。
アミノ酸系の洗浄成分だけが入っているものを選ぶこと。
うるおい保湿成分配合
頭皮の皮脂が過剰に分泌されているわけですが、中は乾燥しているケースがほとんど。
シャンプーの洗浄成分で余計な皮脂を洗い落としたうえで、うるおい保湿成分で頭皮を保護してあげることが大事。
シャンプーは洗い流すのでそこまで劇的な効果があるわけではないですが、しっかりと保湿成分が入っているものを選んだほうが良いです。
特に女性は、頭皮が乾燥しやすくなっているので、うるおい保湿成分の有無を確認しておいて損なし。
無添加
シャンプーには、香料や着色料などの添加物がたくさん入っています。
皮脂が過剰に分泌されている頭皮にとっては刺激になるだけなので無添加のものを選ぶこと。
特に香料については、頭皮への刺激が強いとして問題視されることもあるので、入っていないものを選びましょう。
シャンプーを選ぶためには、以上3つのポイントを必ずクリアしたものを選ぶこと。
よく「香りを重視する」「泡立ちが大事」って方もいますが、そういうのは添加物でいくらでもどうにでもなります。
今みたいに、皮脂が過剰分泌されていたり、抜け毛や薄毛が酷い場合は、特にこの3つを最優先させてください。
おすすめのシャンプー
これまでに私が使ったうえで、成分はもちろん、使用感も良かったシャンプーをいくつか紹介しておきます。
ハーブガーデンシャンプー

100%天然由来系の成分だけを配合したシャンプーで、使われている水にまでこだわられているのが特徴です。
名前の通り「ハーブ」っぽい香りがするので、ハーブ系の香りが好きな方にお勧め。
保湿成分として「セラミド」が入っているのがポイント。
これまで安いシャンプーでセラミドを洗い落としていたなら、しっかりと補充してあげることが大事。
他にも「ヒアルロン酸」「ラフィノース」っといった保湿成分を配合。
使ってみた感想としては、泡立ちは普通。市販の安いシャンプーから乗り換えると少し物足りないかも。
ドライ後は、少し重たい感じの仕上がりでしたが、そんなに気にならないです。
キシキシ・ガシガシになることはないので、ノンシリコンだけど使いやすさはGOOD!
頭皮のニオイ対策として使う方も多いので、皮脂が気になるなら試す価値のある1本です。
haru黒髪スカルプ・プロ

ハーブガーデンシャンプーよりも、より抜けや薄ケアに特化したシャンプー。
こちらも100%天然由来系の成分だけを配合しているので、余計な添加物は入っていません。
育毛剤にも配合されている「キャピキシル」という成分を配合。
この成分は、海外メーカーが開発した成分で、世界的に話題になっています。
香りは、「グレープフルーツ油」などの配合でほんのりとした柑橘系。
個人的には、とっても好きな香りで気持ちよくシャンプーできました。
泡立ちはとっても良くて、ノンシリコン・アミノ酸系の中ではトップクラス。
使用感についてはこっちの方が私が好きです。トリートメントなしでシャンプー1本でサラサラ仕上がりなのもお気に入り。
湯シャン
「アミノ酸系シャンプーでも皮脂が酷い…」って場合、湯シャンを試してみるのも一つの方法。
乾燥が酷すぎると、アミノ酸系シャンプーで敏感になりがち。
湯シャンならお湯で流すだけだから頭皮に優しいです。
シャンプーも無理!って場合、湯シャンを試してみください。

女性用育毛剤を使う
シャンプーの見直しで頭皮の皮脂が落ち着いてきたら、女性用育毛剤を使った抜け毛の予防・薄毛対策も取り入れると良いです。
女性用育毛剤には、厚生労働省が効果を認めている有効成分が入っています。
血行促進や抗炎症など、頭皮環境が悪化してしまった状態には最適な成分配合となっています。
抜け毛や薄毛が気になる場合、シャンプーだけで解決できることはないです。
必ず女性用育毛剤を併用して、有効成分をしっかりと届けてあげる必要があることを理解しておいてください。
女性用育毛剤については、次の記事でより詳しく解説しているので合わせてごらんください。
関連記事:女性用育毛剤10商品を全部試して徹底比較
専門医を受診する
シャンプーの見直しや生活習慣の見直しをしたのに頭皮の皮脂が落ち着かない場合、専門医を受診するようにしましょう。
頭皮の皮脂が原因で発症する症状として「脂漏性皮膚炎」「頭皮ニキビ」などがあります。
脂漏性皮膚炎は、顔にもできる症状ですが、頭皮にできる場合、フケが増えたり、痒み、赤みが出るのが特徴的です。
私が脂漏性皮膚炎になったときは、痒みとフケが出ました。
皮膚科を受診すると、薬を処方してもらえるので、脂漏性皮膚炎の恐れがある場合は必ず病院を受診するようにしましょう。
ちなみに、脂漏性皮膚炎によって脱毛が酷くなる脂漏性脱毛症というのもあるので気を付けてください。
まとめ
頭皮の皮脂の分泌が多い場合、何よりもシャンプーを見直すこと。
特に、ドラッグストアやスーパーで安いシャンプーを使っているなら、すぐにでも低刺激のアミノ酸系シャンプーに変えることが大事です。
それと同時に、食事の見直しも行いつつ、徐々に頭皮環境を整えてあげましょう。
1日や2日ですぐに改善するわけではないので、じっくりと取り組んでいくことが大切です。
また、頭皮の皮脂が落ち着いても、頭皮が乾燥している状態が続くことは珍しくありません。
女性用育毛剤を使ってしっかりと保湿を継続してあげることも大事になってきます。
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